梶井基次郎 檸檬 眠れない夜に…(第11回)
息子はあまり本を読まない。その息子が美大(映像・メディア系)を目指すことになりネタの引き出しが必要となった時に思い出した作品が梶井基次郎の【檸檬】であった。*1
学校の授業か何かで読んだらしい。国語の授業とか文学とか懐かしいな~!と思い調べてみた。
皆さん若くして亡くなってますね…ぎりぎり夏目さんと森さんが私より年上ではあるけれども…
ともかく梶井氏の檸檬読んでみました!!ものすごい短編なのですぐ読めちゃうし、無料で読めるサイトもありました。
とはいえ私は紙の本の縦書きで読みたいな~というのと他の短編も読んでみたいと思い図書館でかりてみました。みなさんも税金の元を取る大作戦として図書館利用してみてはいかがでしょうか!!!(いやマジ税金高すぎだろ)
梶井基次郎さんは病気がちだったため23歳から30歳までの作品しかありません。ちいさな文庫本ひとつに全部がまとめられるくらいです。そしてかの有名な短編『檸檬』は23歳の時に発表されている作品です。と、いいつつ私は知らなかったんだけどね!息子に言われて有名なんだと気づいた訳です。23歳若き青年が書いた作品が現代の若者と対話する不思議さを感じましたね。本を読むという事は時代を越えた出会い…。なんとなく日々もやもやしている若者たち、SNSを見て暇つぶしもいいけどたまには文学に触れてみるのもありかもしれませんぜ。
おかげさまで(?)息子は美大受験合格しまた。高校二年の夏から美大予備校に行ってギリギリ現役で滑り込みました。息子の読書歴は無理矢理私がオススメした『蠅の王』と『檸檬』くらい。これから本に限らず色々な作品に触れて行って欲しいものです。
さて、私は梶井氏の短編集一冊読んだのだけど、梶井氏は肺結核で亡くなるまで具合が悪くそのせいか不眠症に悩まされていたようで、不眠症っぽい話が多いです。私も結構不眠だったり寝付けない事も多いので、読んでて梶井くん君もか!って思えて安心感を覚えました。なので若者だけでなく大人でも眠れない夜に梶井基次郎氏の短編集はいかがでしょうか。