越境EC《コスタリカ編》(第3回)
越境ECへの道(一話目)
私は『変な生き物デザインTシャツ屋。GALApagoS』というwebショップをやっているのです。
ショップのサイト↓
爬虫類系イベントでなんとなく売り始めた所、細々とした需要があるらしく、必要とされると嬉しい性分なので数年前からWEBショップも開設したのです。
で、twitterやinstagramなんかでも一応新作やらを上げていたところ・・・
外人からメッセージが!そもそもツイッター以上にインスタこそ全然分かってないので、「またfacebookの時のようなロマンス詐欺じゃねーだろーな?」と恐る恐るメッセージを開封(フォローしてないと開封許可が必要らしい)相手のプロフィールも見に行くと・・え?何語このプロフィール!
幸いなことにメッセージは英語だったので適当に読んでみると・・・
『きみのところのオリジナルグッズのカギムシのデザインが凄く良いね!!どこで手に入るの?売ってるの?』
みたいな興奮した文章でした。
これは・・ロマンス詐欺ではない!!!
カギムシが世界を繋ぐのだ!!いや、繋ごうとするのだ!!
以前もあった海外への挑戦と挫折
それというのも2013年の暮れ頃、BASEという無料WEBショップサイトでTシャツ販売を始めてみたところ・・半年間まったく売れずじまい!が、半年後からイベントで買ってくれた人などから注文が入るようになり、ある日メールが届いた。
大学関係の人(学生さんだったかな?)からのメッセージで、
『カギムシのTシャツを着ていたら海外の研究者が興味を持っていたので海外販売できますか?』
的な内容だった・・と思う。
その頃は何とかWEBショップを盛り上げようという気合があったので、BASEの海外販売用(色んな国の通貨に切り替えられる)のシステムを導入して、送料もEMS(国際スピード郵便)の欄を作ってみたりした。・・しかしながらその後1年以上海外からの注文は0件。そしてふと思った。
こんな適当に海外へアピッっといてヘタこいたらどうすんだべ!?
そそくさと、海外向け発送を解除して、何事もなかったことにしてホッとしていた。
ひとまず海外へグッズ送ってみよう!
が、天災は忘れた頃にやってくる!2019年8月再びメッセージは来たのだ!
そしてまたカギムシだよ!
その方のプロフィールを見たところ、どこかの国の生物学を学んでる若い男性の様で、彼女らしき人とのツーショットも上げてる爽やかな若者だった。これは・・・英会話教室に無駄に金を払った私が今こそやるべき事案!翻訳機能を駆使しながら・・
『私は日本の爬虫類ショップをやっている者の妻でそこで売るTシャツをデザインして売っているけど、海外発送はやったことがありません。そこで!あなたの住所を教えてくれたらあなたにカギムシグッズをプレゼントしたいです!』
と逆ロマンス詐欺のような事をし始めたのだ!!
というのも私も少々情報を得るようになり海外発送の疑問が何点かあった。
- EMSしか方法はないのか?
- 送ってはいけない物は何か?
- 相手が受け取り時に関税を払わないとならないのか?
- 受け取り拒否とかどうすんの?
などなどだ。やっと越境EC的な流れが出てきました。
ところで格好つけて越境ECなどと言っているが、『海外発送できるネットショップ』ってことだよね?国を越えたEコマースってことなのよ。Eコマースも何?って感じだけど電子取引ってことみたい。要はネットショップだろ~?
そしてタイトルがややこしく(第三回)となってるのはブログ全体の第三回であり、これは越境ECとして(一話目)なのでそこんとこヨロシク!
さて、タイトルでネタバレしているが、インスタの返信によりコスタリカの人だという事が判明した!コスタリカで生物学を学んでいる若人が
「マジで!プレゼントしてくれるの?住所はコスタリカの・・だよ!楽しみだよ!!」
みたいなノリノリのノリノリノリカで返信がきたのである。
コスタリカ!!ピンとこねーーーー!と思ったあなた!適当な国紹介描きました。
素敵ですね~。カギムシいますね~。
で?ひとつめの疑問
- EMSしか方法はないのか?
ということを検証してみた。ニューヨークに長く暮らしていた友人に聞いたところ・・
「分からんから郵便局行って窓口でしつこく聞いてみーよ」
というガサツなアドバイスをいただいた。まあその通りプロに聞いてみよ!EMSより国際小包で追跡を付けた方が安そうだし。
近所の郵便局へ行って聞いてみるべし!
私が送りたいものはTシャツ・トートバッグ・小さいミラー、サイズ的に言ってスマートレターに入るぐらいの物。
ちょっと待って下さい、ミラーとかって割れ物で送ってはいけないモノではないのか?変なものを入れたせいで受け取れなかったらどうする?
結局EMS(国際スピード郵便)かよ
近所の郵便局はちょうど空いていて窓口のお姉さんに色々な疑問を投げかけたところ・・プチパニックがおこり、おじさんが出てきてあたふたとEMSのコスタリカへ送ったときの金額を算出しはじめた。「国際小包とか他に方法は・・?」と聞いてみたものの「EMSだと追跡もついてるから」みたいな。国際小包でも追跡付けれるっぽい話はうやむやに・・。
ここ埼玉の郵便局は、、グレムリンの町キングストンか!ストレンジャーシングスの町ホーキンスか!プロあんま分かってないーーー!
コスタリカ(中米)までの送料は¥2000だそうだ。まあそれくらいなら安心安全?EMSでやってみるか!と思った。
しかし袋に入れて持ってきてなかったのでEMS用の封筒を購入。
2019年10月からは51円の封筒。マチ付きは71円。ラベルも剥がれにくいだろうしまあ安心ではある。ミラーは大丈夫か?との問いは割れないように梱包すればいいんじゃない?みたいな感じだったのでTシャツとトートバッグに挟んで梱包した。
そこで、海外への発送には伝票+インボイスという書類を書かなければいけない。
インボイスの紙を渡される。は?書き方の見本ないんすか?重さ量ってないけど!?
と見本を要求したら、女性の郵便局員さんがなんとか探し出してきてくれた。
ネット見たほうが早いわって感じでしたが・・その見本にはused T-shiteの価格の欄が英語3文字になっていたので、「これはどういうことですか?」と聞いたら「えーっと??」と言うことでしたので、正直に店舗で売ってる価格を書きました!
日本は輸入時1万以内ぐらいだと関税かからんみたいだが、コスタリカはいかに!?
日本だとTシャツとか海外から関税なしで直接郵便受けに届くもんね。麻痺するよね。
なんか郵便局の女性が「あ、重さとか適当で大丈夫!」みたいなノリだったもんで伝票の方のチェック欄チェック忘れてしまった!インボイスにはギフトをチェックしたから大丈夫かな~、関税の率が変わったらどうしよーーという不安にかられる。
海外発送 やるべきことリスト
- 個別の重さ量っておく(適当でいいとかいわれたけど、やった方がいいだろ)
- 相手の住所・フルネーム・電話番号を聞く
- 袋を用意する
- わけ分からなくなったら1度家に帰って落ち着く
- インボイス・伝票を落ち着いて書く、自分でよく見直す
- コスタリカでは郵便番号の数字で管理されているよ!それで十分だよ!
- でも補足で住所書くなら・・○○教会から123メートル行ってバス停を左に曲がって・・なんだかんだして黒い門の家※書ききれないけどちょっとだけかいた(汗
まあフルネーム・電話番号・郵便番号で十分だった。その長ったらしいのいらんだろ!
2019年8月19日に発送したギフトがコスタリカに届いたのは8月31日。あなた宛の荷物があると連絡がきたよ!との事。
「約二週間でとどくなんて驚きだよ!!!後で取りに行ってみる!」
そして気になる関税は・・
「大体23ドルかかったけど、素敵なグッズありがとーー!!(長文)」
コスタリカへの発送 まとめ
- EMSで2000円(500gまで)
- 約二週間で届く
- 4600円のグッズにかかる関税約23ドル(定価の半分)
- 商品4600+送料2000 +関税2300=8900
※2019年8月時点
つまり越境ECをやる場合コスタリカの購入者は6600円(商品代金+送料)を私に入金した後、受け取り時にさらに2,300円を払わなければならない!です。
どうですかね、厳しいっすね。いやどーなんだろ?
最後まで読んでくれたあなたにカギムシのサービスショット!
ついでに出産シーン
はー長いブログだったな。。
2020/6/12
追記!
カギムシTシャツを着てアイコンにしてくれました!爽やかな好青年です~
そして彼からメッセージが届いた。『論文ができたから読んでね!』的なことでした。
ベルベットワーム(Onychophora)が文化と芸術に及ぼす影響(2014〜2019年)。表現、テーマ、世界的な分布
スマホだとうまく読めなかったので、i padでスペイン語→英語それをさらにコピペで英語→日本語で頑張って読んだのだけど、PCでみたらスペイン語→日本語に勝手に翻訳してくれた!!!PC優秀・・
しかしまあメッセージくるたびドキドキしてしまう英語苦手な日本人の私、いや~英語って大事だな~